【エドワード・ゴーリーを巡る旅@名古屋】美しくて怖くて愉快、現代を生きる大人のためのおとぎ話
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みんなで読書を楽しみたいトロピコ
こんにちは、トロピコです。
先日、ブックカフェの帰りに栄まで歩きました。
栄には、こんな石碑があること、ご存知でしたか?
怪人二十面相をモチーフとした、江戸川乱歩の旧居跡記念碑です。
日本の探偵小説創始者・江戸川乱歩は三重県で生まれ、3歳~18歳までを名古屋で過ごしました。
旧制第5中学校(現:愛知県立瑞陵高等学校)の出身で、自ら「名古屋人」と断言しています。
作品には、子ども時代に体験した大須界隈での見世物小屋などが大きく反映されており、大須観音が舞台の作品もあります。
当時の乱歩のエピソードとして有名なのは、初恋相手が同性だったというもの。
「まあ初恋といっていいのは、十五歳の時でした。(中略)それが実にプラトニックで、熱烈で、僕の一生の恋が、その同性に対してみんな使いつくされてしまったかの観があるのです。(後略)」
当時はまだまだ、同性愛に対する世間の目は厳しかったと思います。
それでも後々も男色文献研究を続けたのは、自身の経験が大きかったのでしょうか。
様々な乱歩作品で、同性愛を匂わせる雰囲気が漂っていますし、乱歩自身もそのように話していたようです。
唯一、同性愛を扱った本として公になっている「孤島の鬼」は有名です。
江戸川乱歩については好きすぎて、ここだけでは語りきれないのでまた別の機会に。
名古屋が乱歩作品の礎になっていること、もっともっと広く知られたらいいなと思います。